変形性膝関節症とは?/症状,原因,治療

変形性膝関節症が見られる場合、この関節の変形に伴って、痛みや炎症、関節水腫(膝に水がたまること)や膝の動きの制限が起こると言われています。

ただ、関節の変形と痛みなどの症状は、絶対的な因果関係があると言うことは断定はできません。

なぜなら、同じように関節の変形が見られる場合でも、痛い人と痛くない人、症状が出る人出ない人が存在することが多々あるためです

それをふまえた上で、この変形性膝関節症が起因しているのではないかと見られている症状をあげると、

・膝に力がかかる動作で痛みがでる

・正座ができない

・立ち上がるときに痛みを伴う

・膝を完全に曲げることができない

・膝を完全に伸ばすことができない

・階段の上り下りに痛みを伴う

・膝関節に炎症が起こり熱を持つ、腫れる

・関節水腫(膝に水がたまること)が頻繁に起こる

・膝を動かすとコリコリ、ガリガリといった音が出るような違和感を感じる

変形性膝関節症の原因

なぜ関節軟骨の変性が起こるのかについては今の医学ではまだ分かっておらず、物理的な原因やホルモン異常の原因、関節リウマチや心理社会的因子などさまざまな仮説があげられています。

また、同じ動作を繰り返す職業や趣味、スポーツを長年続けている人にも関節変性の可能性が多いと言われています。



変形性膝関節症の治療

一度すり減ってしまった関節軟骨は、もとの完全な形に修復されることはありません。

ですので、一般的に変形性膝関節症の治療は、痛みや不快症状を緩和し、膝本来の機能を高めることを目指して行われます。

変形性膝関節症の主な治療として、薬物療法、温熱・冷却療法、運動療法といった「保存的治療」が考えられています。これらの治療でも症状が緩和されない場合は、手術による外科的治療も視野に入れる場合があります。



【一般的におこなわれる治療】
非ステロイド系抗炎症剤
ヒルアロン酸
ステロイド関節内注射
整形外科では主に消炎・鎮痛作用として、短期型の非ステロイド系抗炎症剤が処方されるようです。症状が慢性化した難治の場合、直接関節部分にステロイドを注射する例もあります。
また、人工的に作った軟骨の成分のひとつのヒアルロン酸を、ひざの関節内に直接注入することで、軟骨を修復すると共に膝の動きを滑らかにする方法もあります。
電気療法・温熱療法 マイクロウエーブなどの超音波や超短波、レーザー光線などを発生させる機具を利用します。温熱刺激により血行不良や筋肉の緊張を取り除き、発痛物質を患部から排除する目的でおこなわれます。
ストレッチ 関節の可動域の回復を目的としてストレッチをおこなったり、失った心身の機能改善・回復を目的としたリハビリテーション。
装具装着 炎症が激しい場合など、それ以上動かさない方が良い場合は、患部を固定して、無理な動きを避けることで炎症が静まるのを待ちます。
また、動きの補助を目的としたサポーターもあります。


変形性膝関節症と痛みの実際

変形性膝関節症という症状は上記の説明にあるように、患部の状態がある程度、定義化されています。しかし現実には、その痛みの除去に関しては、効果的な治療方法や改善方法が定まっていないのが現状のようです。

その理由の一つとして、痛みに対する現在の医学・科学には、まだまだ追求していく余地があり、発展途上の段階でもあるためです。

それは、痛みには大きく分けて【知覚神経(体)の痛み】と【認知と反応(心)の痛み】の双方両面からの影響が存在するからでもあります。つまり、実際に確認できる関節の構造的変化と痛みは、必ずしも直接的な関係にあるとは限らないということです。

痛みが慢性的に続くような場合は、構造的診断以外に、ストレスや症状に対するマイナスな固定観念、自己暗示的な問題といった心理社会的因子などにもしっかりと目を向けていく必要があります。


 痛みの自己治癒力を引き出す別視点からの対策